八幡商業高校は、実家から少し離れた旧市街地の端に有る高校。
その校歌が校風を表していて、特に3番の歌詞が面白い。
歴とした公立高校の校歌だ。
~印度の珠玉アラビアの 香も集めん南洋の
珊瑚琥珀も欧の西 送らん道や幾万里
潮と共に舟を駆る 貿易風の名も良しや~
(意訳)
インドの宝石、アラビアの香料を集めよう。
南洋のサンゴや西欧のコハクも送ろう、何万里もの道を。
海流に乗り、帆を張って駆け巡ろう。
貿易風とは、なんと良い名前なんだろう。
(作詞はなんと土井晩翠) http://
他にも「邦と民との富の道♪」や「鎖国の世にも大八州♪」と言った、普通の校歌には無いような文面。
今は生徒のほとんどが女子の、たまに野球部が甲子園に出るくらいなの普通の高校のようだが、販売実習(いわゆる行商、訪問セールス)が必修であったり、少し変わった学校でもある。
この校歌をみて、面白いと感じる人も居れば、その逆の感想を持つ人も居ると思う。
自分は進取の気概に富む人の方に、"寄らば大樹の陰"のような人よりも魅力を感じる。
この学校は当時近江商人の莫大な寄付によって設立された。全国で四番目の商業学校(一橋/神戸/長崎に次ぐ)。ここの教育が実を結んだのは、卒業生を見れば分かる。地方の一学校とは思えないそうそうたる顔ぶれ。伊藤忠商事の社長は3代目まではここの卒業生。事業を設立した人は数知れず。ここの教育に大きな期待をした近江商人の心意気が、この校歌に現れているのだと思う。
...と書きながらも、自分が通ったのは八幡商業ではなく、その近くの別の高校。
この学校の校歌も校風も、八商とはまた違って独特だったのだが...これはまた別の話。